決算・財務報告プロセスの状況で組織の成熟度が分かります

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このページでは、「決算・財務報告プロセス」、つまり決算の体制・運用の状況と組織の成熟度との関係について、思うこと考えることをコメントしています。


決算・財務報告プロセスを構築し運用する意義とは

そもそも会計の目的とは何でしょうか?

株式会社でいえば、経営者が、会社の所有者である株主や、融資を受けた金融機関に対して、預かった財産を責任持って運用管理している、ということを報告するためということになります。

「会計責任」ともいいます。

また、将来の投資家や取引先、従業員、地域住民など会社の「利害関係者」に対して「有用な情報を提供する」という目的も果たしています。

従って、その会社が会計を重視しているかどうか、ということは
・株主や金融機関に対する会計責任を理解しているのかどうか
・利害関係者と円滑なコミュニケーションを取る姿勢があるのかどうか
ということになります。

また、組織の成熟度ですが、会社組織の目的は、事業展開し売上・利益を獲得することです。そして、そのためには投資家や金融機関から資金調達しなければなりません。

資金調達は、「投資家や金融機関を重視していますよ」という体制を構築し、運用していくことで、成功確率がアップします。

だとすると、「投資家や金融機関を重視している体制とは何か?」といえば、会計責任を果たすために適正な決算書を作成し公開すること、つまりは「決算財務報告プロセスを構築し、運用すること」ということになります。

同時に、利害関係者に対して有用な情報を公開することにもつながります(事業ステージによって公開範囲は異なるとは思います)。

決算・財務報告プロセス構築と運用には、まずは経営者自身が会計責任を理解していることが肝要です。

そして、決算財務報告プロセスの構築、運用のためには、経営者主導の下で会社を組織化する必要があります。

なぜならば、決算とは会社活動の記録を要約したものであり、そのためには経営陣、従業員含め全社で取り組む活動だからです(例えば、売上計上のためには経理だけではなく営業部門の取り組みも必要になる)。

「決算・財務報告プロセスの体制と運用の状況で組織の成熟度合いが分かる」ということになります。

また、以上の取り組みを制度化したものが、J-SOX制度です。従って、「J-SOX制度の取り組み度合いで組織の成熟度合いが分かる」と言い換えることもできるでしょう。



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