会社組織の中での会計と情報セキュリティの位置付け

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成長する企業にとって、会計が重要であることは従来から変わりません。

そして最近では、ITの発達によって会社組織の中に占める情報セキュリティの重要性が高まってきています。

そこで、このページでは、会社組織の中での会計と情報セキュリティの位置付けについて、違いに焦点を当てながら思うこと考えることをコメントしました。


会社組織での営業と会計・情報セキュリティとの関係

営利を目的とする会社組織の中で一番重要なことは何かといえば、もちろんその会社が提供する製品・サービスにより、売上・利益を獲得することでしょう。

従って、経営者は製品・サービスに興味があるのは当然(というか興味がなければ困りますが)。また、売上・利益を獲得するために、技術や営業で名を上げたカリスマ経営者が多いことも確かです。

以上から、どうしても技術や営業が先行してしまい、管理面はおろそかになってしまいがちになってしまいます。

会計や情報セキュリティは会社組織では管理の視点で考えられるため、この点は両者とも同じです。

また管理面の中でも会計や情報セキュリティは専門性が高い分野といえます。

1.会社組織の中での会計の位置付け

会計の難しさはルールの多様性にあります。

会計ルール自体も刻々と変化していく。現在の会計ルールの量は一昔前とは比べものにならず、キャッチアップするだけでもかなりの労力となっています。

会計ルールですが、会社で選択できる部分と絶対に守らなければいけない部分があって、実務の中に慣習として発達したものであることから、その境界線の明確な線引きが難しいことが多い。

さらには、その時の状況や会社の組織拡大・成長に応じて、適用するルールが刻々と変化します。

上記に加えて数字を扱います。以上から、会計には文系と理系、両方の要素が含まれている、ということになります。

2.会社組織の中での情報セキュリティの位置付け

情報セキュリティの専門性は、他分野と比較して歴史が浅いこと。また「電子データ」といった目に見えないものを扱うこと。

従って、法整備が十分でないことといった点にあると思います。

歴史が浅いことから専門家も相対的に少なく、見える化が困難な部分が多いだけに、経営者からすれば「情報セキュリティという朧げな光だけを頼りに暗闇を進んでいく状態」といった表現が当てはまるのではないでしょうか。


会計と情報セキュリティの難しさ

両者ともに専門性が非常に高く、他分野と比較して、カチっとしたルールではない(または十分なルールが整備されていない)といったところから、会社(経営者)が自らで判断・決断する割合が多くなってきます。

従って、どうしても経営者には理解できない部分も多くなります。

結果として、会計や情報セキュリティの分野について、実務で進めていきたいプロジェクトがあったとしても、上層ではなかなか判断・決断できず、組織管理の体制整備・運用が遅れてしまう、といったことになりがちです。

仮に専門性の高い人間を雇ったとしても果たしてどこまで任せられるのか?

内部統制の体制整備と運用の責任は経営者にあります。従って、権限を委譲したとしても外部に対する責任は依然として経営者に残ることになります。

責任は経営者にある以上、自ら会計や情報セキュリティを理解し、判断・決断できるよう学んでいくしかないのかもしれません。



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