中期経営計画の作り方


経営計画を作成する際、単年度の計画(短期経営計画)だけではなく、より長期的な計画を立てるのが通常です。

ほとんどの会社では3〜5年の中期経営計画を作成することが多いと思います。

ここでは、中期経営計画の作り方についてポイントを説明します。といっても「どのような記載にすれば良いのか?」「フォーマットは?」といったことには回答していません。ネットで検索すればこの類についての情報はたくさん見つけることができるので、このページでは少し別の視点から説明してみました。


パズル

中期経営計画の作り方-ポイント


1.経営理念や将来ビジョンを理解してもらうように記載する

当然のことですが、経営者が中心となって会社の方針や戦略を打ち立てますが、根底にあるのは経営者のビジネスに対する「思い」や、経営者の思いが反映された「経営理念」、そして会社の将来あるべき姿である「将来ビジョン」といったものです。

このような経営理念や将来ビジョンといったものが中期経営計画に記載されているかどうか。特に、これらの内容が社内外の者に正確に伝わるように記載されているかどうか。会社ビジネスの根幹である部分であるだけに、この点は非常に重要なポイントです。

記載の仕方によっては、180度違った捉え方をされてしまう可能性もあります。慎重な検討が必要です。


2.中期経営計画の記載内容のつながり

各ページでいくら内容の良いものが記載されていたとしても、全体で見たときに一貫性がなくチグハグな印象を与えてしまうようであれば、高評価は得られません。

ビジネスの出発点である経営者の思いから始まり、経営理念・将来ビジョン→経営方針・戦略→戦術・アクションプランといった各記載内容の「つながり」を念頭に置いて記載を検討しましょう。


3.データの裏付けのある客観的・実現可能な計画とすること

経営計画上では自社製品の良いところをどんどんアピールし、また、財務数字も右肩上がりで急拡大するような計画シナリオで中期経営計画を作成。

別に自社をアピールすることは決して悪いことではありません。しかし、「データの裏付け資料」は後日、必ず求められます。また半年、1年と時間が経過すれば、否が応でも結果が現れ、計画と実績との比較がもちろん行われることになる。

裏付け資料がなかったり、計画と実績が大きく乖離しているような場合には、合理的な説明で納得してもらえない限り、貴社に対する評価は一気にダウンすることになるでしょう。

強気の計画にも程度というものがあります。以上の点から考慮して、どの程度の強気の計画とするのか検討することをお勧めします。


以上、中期経営計画の作り方について留意した方が良い点を解説してみました。

会社の社風や経営者の性格・考え方などが反映される点だと思います。これまでの社歴や経営者の生き方が反映される点でもあり、なかなか変えることが難しいところではありますが、今後、中期経営計画を作成する上での参考となればと思い説明してみました。




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