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Webマーケティングの特徴

前回は統計データからWebマーケティングを分析しました。今回はWebマーケティングの特徴についてコメントします。


【好景気になる前に実践すべきWebマーケティングの特徴】


Webマーケティングの特徴は次の通りです。

  • 1.場所に捉われず、多くの人に宣伝することができる。
  • 2.プル型マーケティングに適している。
  • 3.SEO/SEMという独自のマーケティング手法
  • 4.効果が出るまでに比較的ある程度の期間を要する。
  • 5.低コストで実施できる。

各項目について説明します。


【プッシュ型マーケティングとプル型マーケティング】

1.の説明は必要ないでしょう。

2.の「プル型マーケティング(営業)」とは、広告宣伝などで広く情報発信しておき、これを見た潜在顧客の側から接触してくるのを待つマーケティング手法をいいます。これに対して、電話でのアポ取りや訪問販売など、こちら側から積極的に押していく営業スタイルを「プッシュ型マーケティング(営業)」といいます。

プル型マーケティングでは、対象となる製品・サービスの特徴や強みといった競争的優位となる点を、潜在顧客の興味を引くよう情報発信していくことが求められます。Webマーケティングはプル型マーケティングに該当します。

【SEO対策 Googleアルゴリズムへの対応】

上記の続きですが、情報発信してさえおけばいい、というわけではありません。より潜在顧客が情報を見つけやすいよう、「SEO/SEM」といったWeb独自のマーケティング手法によって、適したキーワードで上位検索されるような対策や「リスティング広告」などを利用することが求められます。これが3.です。

上位で検索表示されるためには、検索エンジンの研究が必須です。現在、日本で主に利用されている検索サービスといえば、GoogleとYahoo!JAPANの2つですが、Yahoo!JAPANの検索サービスは、Googleの検索エンジンを現在、採用しています。従って、SEO対策会社はGoogleの検索エンジンについて研究し、より上位に検索表示されるよう日々対策を練っています。

そのGoogleですが、2012年になってから検索エンジンのアルゴリズムを大幅・頻繁に変更しています(代表的な変更にパンダアップデートやペンギンアップデートがあります。ユニークな名前ですが、これらを含む一連のアルゴリズム変更はSEO対策会社にとって非常にやっかいなものとなっています)。

この変更によって、今まで上位に表示されてきたサイトが100位にも入らなくなってしまったというケースも結構、あるようです。SEO対策会社もこのGoogleアルゴリズムの変化に対応できているかどうかが差別化要因、すなわち売上増減要因にもなっている。現在、Googleアルゴリズムに対応できているかどうかによって、会社全体の売上に影響するようなSEO対策会社間での顧客移動が起きています。

【補足】2013年からは、「ハミングバード」と呼ばれるアルゴリズムに変更されたことが発表されています。また、パンダアップデートやペンギンアップデートもバージョンアップを繰り返した結果、これまでは通用していたSEO対策がスパム行為とみなされるような項目が増えてきています。
その結果、外部リンクによるSEO対策も少しずつ制限が加わってきている傾向にあります(有料リンクや相互リンクなど)。

【2016年6月27日 補足】最近では、外部リンクなどの利用による外部対策よりも内部対策やコンテンツの重要性がより高まってきています。


【ストックされ少しずつ宣伝効果が高まる】

次に4.ですが、上記のような諸施策を継続的に実施し、期間が経過するに従って少しずつ効果がストックし情報発信される範囲が広がっていき波及していくことで広告宣伝効果が高まっていく、ということです。
従って、Webマーケティングを実施する際には、中長期的な視点で企業の戦略として考えていく必要があります。この点、比較的即効性のあるプッシュ型営業とは対照的です。


【低コストで実施できる】

最後に5.ですが、ホームページ制作会社やSEO対策会社、Webマーケティング会社数はここ5年間程で急激に増加しています(情報サービス業の会社数 2004年 7,110社 2009年 38,554社 総務省統計局ホームページより)。
Webマーケティング会社は競合会社との差別化を図るため、コスト戦略を採用し、格安な価格でサービスを提供する会社も多く存在します(当事務所も格安でサービス提供していますが、他社とは理由が違います)。またCMSという、ホームページを簡単に作成できる低価格 or フリーなソフトも出回っており、HTMLやCSSといったプログラム言語がわからなくても比較的簡単にホームページやブログを開設できるようになってきました。


【不景気の今こそWebマーケティングに適した時代】

不景気では、プッシュ型営業を行ってもなかなか売上につながりません。
一方で、お金がないが時間は余っている現在こそ、プル型マーケティングであるWebマーケティングを採用するのに適した時代です。Webマーケティングを採用し、じっくりと製品・サービスの売上を増加させるための準備期間としたり、また企業の認知度を上げるため中長期的な戦略を打ち立てて、Webマーケティングを実行していく。

前回のコラムで統計データを見ましたが、各企業もこの点は分かっており、今後、Webマーケティングを活用しようとしているというトレンドになっています。

景気が良くなるのを待ってからWebマーケティングを実行しても、すぐには効果が現れません。効果が現れたと思ったら好景気は終わっていて不景気になっていた、ということにならぬよう、中長期的な視点で戦略としてWebマーケティングに取り組むことをお勧めします。

【2016年6月27日 補足】このコラムを掲載した2012年10月17日時点の話です。現在は経済にも活気が見られてきました。この当時にWebマーケティングに取り組んだ企業がどのくらい存在し、現在の状況はどうなのか。この点、興味深いところです。

2012年10月17日
2016年6月27日更新
須藤公認会計士事務所
須藤恵亮


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